担当科目:ジェンダーダイバーシティマネジメント
竹安 栄子
京都女子大学 学長
地域社会学の立場から主に農村地域をフィールドとして実証的研究をしてきました。地域社会や農業分野の意思決定の場が男性で占められていること、そしてこの構造が、女性が暮らしたいと思う地域の形成を阻害しているとの考えから、地域政治における女性の過少代表の問題を研究してきました。現職就任後は研究の時間がほとんど取れませんが、各地での講演などを通して女性地方議員を増やす活動を支援しています。
2040年には労働力人口が1000万人以上も 減少すると推計されています。条件が同じとすると、労働力人口減少に伴いGDPも役57.8兆円(10.8%)低下します。人口爆縮時代に入った日本の未来を救う最善の方策は、女性のエンパワーメントです。皆さん方の学びと行動が、皆さんの未来はもとより日本社会の未来を救うのです。ジェンダー規範から相対的に自由な女子大学という環境の中で、ご自身の力をのびやかに発揮し学ぶ心地よさを経験してください。京都女子大学のリカレント教育はあなたの、そして社会の未来を拓きます。
担当科目:アカウンティング入門・これからの女性リーダーに必要な企業競争力を高めるDX(特別集中講義)
一力 知一
パナソニック コネクト株式会社エバンジェリスト/エグゼクティブコンサルタント
京都女子大学 データサイエンス学部 客員教授
1999年に松下電器産業(現パナソニック)に入社以来、ソフトウェア技術者、経営企画、DXなどの幅広い職務に従事することで技術、経営、現場の豊富な専門スキルを保有。現在は、製造業で培ってきた標準化であるIE(インダストリアルエンジニアリング)とDXやロボティクスを融合させたサプライチェーンの最適化における新規事業をけん引。2022 年より京都女子大学 データサイエンス学部の客員教授にも就任し、データサイエンスの社会実装学およびビジネススキル基礎を担当。
環境問題・廃棄ロス・ジェンダーギャップなど多くの社会課題があります。社会や企業や組織は、商品やサービスや活動を通じて、それら社会課題解決することよって持続可能な社会をつくるという存在意義があります。課題を解決していくためには、正しい課題設定が何より必要ですが、目に見えている現象と本質的な原因が異なることが解決を難しくしています。例えば「人手不足」。これは目に見える現象であり、課題ではないです。
課題解決には、感性や適用する分野に関する知見も大切であり、ジェンダーの偏りやバイアスをなくすことが非常に重要です。つまり、女性リーダーが持続可能な社会において必要不可欠であることを意味します。現役ビジネスパーソンであり、大学教授でもある講師が、女性リーダーだからこそ重要であるDXやAIについてわかりやすく解説し、会計とつなげることで経営的な視点も身に着け、企業や社会を今まで以上に動かすことのできる人材に進化できます!
担当科目:組織と人とイノベーション
竹林 一
横浜市立大学大学院国際マネジメント研究科客員教授
麗澤大学特任教授
名古屋電機工業株式会社社外取締役
オムロン株式会社にて流通・鉄道業界の大型プロジェクトのPM新規事業開発、オムロンソフトウエア株式会社代表取締役社長、ドコモ・ヘルスケア株式会社代表取締役社長、オムロン株式会社イノベーション推進本部インキュベーションセンター長を務めるとともに、京都大学経営管理大学院客員教授として学術×実学を推進、上記大学をはじめ他講師実績多数、著書に「たった一人からはじめるイノベーション入門」「モバイルマーケティング進化論」「PMO構築事例・実践法」等がある。
社会構造や価値観が激変する中、世の中では「イノベーション」や「デジタルトランスフォーメーション」が重要だと叫ばれていますが、一方日々の業務に追われ「ヘトヘト」になっていませんか。従来の思考から脱却し、「ヘトヘト」から「ワクワク」へ「モードチェンジ」していく仕組みや組織について実践事例を交えながら共に考えていきます。皆さんの「ワクワク」が自社のみならず、広く社会をも変えていく力になれば素敵ですね。
担当科目:女性活躍とリーダーシップ
山田 啓二
学校法人 京都産業大学理事長
京都産業大学法学部法政策学科教授
京都府京都文化博物館長
1977年自治省(現総務省)入省、2002年~京都府知事4期16年間、2011年~全国知事会会長4期7年間 2018年4月退任。
人口減少時代に必要なのは多様な人の力が最大限に発揮できる生き方・働き方の確立であり、それは女性を閉じ込めていた人口増加時代の管理社会の崩壊を意味する。今こそ皆さんの時代だ。そしてそれを切り開くのも皆さんだ。
担当科目:英語でお茶を楽しむ
HARDY,Michael Duane
(ハーディ マイケル デュエーン)
裏千家茶道専任講師・京都産業大学文化学部非常勤講師
NHK文化センター京都教室講師・NHK文化センター梅田教室講師
京都市芸術文化協会企画・交流員会委員
2012年、裏千家学園茶道専門学校外国人研修コースに入学。翌年、同コース修了と同時に裏千家に入庵。2022年より京都産業大学の英語で茶道講座を担当。裏千家茶道暦20年。茶名:宗月。
茶道は日本が世界に誇る総合伝統芸術だけでなくArt of Livingであり、国際交流の鍵といえます。文化や背景が違っていても茶室に集い、お茶を楽しむことで和やかな交流が生まれます。皆さんにお茶の世界をご紹介し、交流できることを楽しみにしています。
担当科目:経営戦略/コーポレートガバナンス演習(リスクマネジメント)
鈴木 吉宣
経営工房YS研究所 代表
日本ピラー工業株式会社独立社外取締役
1975年 立石電機株式会社(現オムロン株式会社)に入社し、2014年 オムロン株式会社 代表取締役副社長兼CFOに。2017年、オムロン退任まで、一貫して財務、法務、経営に携わる。同志社大学大学院ビジネス研究科 客員教授。
企業は社会変化に適応し、成長と価値向上を創造できなければ存続できません。またそれぞれの存在意義や目的が違うので自社を取り巻く環境に応じたその企業の独自解を自ら探り、考え、実践していかなければなりません。こういった独自解を探る癖をつけるためにも、企業経営に興味を持っていただき、皆様独自の新しい目標・夢をご自身で考え、見つけ出せることをと願っています。私自身、その一助になれば幸いです。
担当科目:コーチング
栗栖 佳子
株式会社 宙(Sora) 代表取締役
パソナ在職中に、1万人以上の採用面接や研修、キャリアカウンセリング業務に従事。企業をはじめ経済団体、教育、医療・福祉、自治体など組織全体を対象にした講演や研修の他、エグゼクティブ、管理職、リーダーなど階層別の研修など多数実施。
コーチングを学び合うことで「視点」が増え、「視野」が拡がり、「視座」が高まり、夢や目標が叶いやすくなります。是非、お互いを勇気づけ励まし合いながら沢山の夢や目標を叶えていきましょう!
担当科目:女性役員とのラウンドテーブル①
籔 ゆき子
くらしマーケティング・ラボ 代表
みらいリーダーズリンク®️ 理事・監事
古河電気工業株式会社社外取締役
イビデン株式会社 社外取締役(監査等委員)
松下電器産業株式会社(現パナソニック)に技術者として入社後、商品企画マーケティング担当、アプライアンス社技術本部くらし研究所所長、パナソニック株式会社理事など、メーカーの商品開発・マーケティングに長く携わる。現在は、メーカー系企業での社外取締役をはじめ、次世代を担う女性たちが自らの可能性と希望を見出すためのキャリア支援活動にもサポーターとして参画している。
仕事上のリーダーとしての立場は、視座を高め、視野を拡げ、人生においても自身が大きく成長できるチャンスです。ぜひ自分の価値観に素直になって一歩前に踏み出して下さい。リーダーを
目指す皆様とのディスカッションを楽しみにしています。
担当科目:女性役員とのラウンドテーブル②
戸田 香
京都女子大学 ジェンダー教育研究所 助教
私は、在阪放送局に、男女雇用機会均等法施行後2期目の女性社員として入社し、約20年間、政治・行政を担当する記者やディレクターをつとめました。その後デジタル施策を担う部署を経て、デジタルコンテンツを制作するグループ会社で常務取締役を3年つとめました。経営に携わっていた時には、女性管理職の登用やテレワーク制度の充実等あらゆる女性が働きやすい職場環境の構築を進めました。今、女性たちが管理職へ挑戦するインセンティブの研究もしています。
皆さんは、日々の業務でご自身のキャリアパスを見据えるのに、苦労されていると思います。組織の中で不安を抱えつつ、仕事をこなすのと、体系的に知識や理論を学んだ上で、目標を構築し、達成へと歩むのでは、スピードと得られる果実が全く異なります。また、皆さんはここで同じ志を持つ仲間と出会うことでしょう。私は皆さんがリーダーとなり、自身と社会をも変革されるお手伝いをします。ともに成長して参りましょう。
担当科目:人的資本管理
小椋 幹子
京都女子大学連携推進課 課長
同志社大学大学院ビジネス研究科MBA博士<技術・革新的経営>取得。
大学職員の人材開発(スタッフ・ディベロップメント)、リカレントの有用性に関する研究(科研費採択)を継続している。
働きながら学ぶことで理論と実践が統合され、「経験学習」を通じた理解が深まります。このような効果が生まれるようにリカレントのカリキュラムには、「経験学習」「越境学習」理論を埋め込んでいます。皆さんが履修期間を終えると、ポジティブな変化を感じられることでしょう。リカレントを通して、皆さん一人一人の幸せなライフキャリアを応援しています。
担当科目:ロジカルライティング
外園 周二
元記者(朝日新聞社)
朝日新聞社にて東京・大阪の編集センターをはじめ、高知総局などでの勤務を経て今年4月に退職。記者時代から本学をはじめ、関西の様々な大学や小中高校、自治体で記者経験を活かした文章指導にあたる。
「いい文章」とは「伝わる」文章です。では、伝わるためにはどうすればいい?「ロジカルライティング」で、もう一度、考えてみましょう。新聞記者のノウハウもヒントにしてください。みなさんの力になります!
担当科目:ファシリテーター養成/PBL問題解決型講義
伊澤 慎一
シンク・アンド・アクト株式会社 共同代表取締役
都市銀行、外資系コンサルティングファーム、人材・組織開発ベンチャーを経て、同社共同設立。外資系企業を中心にしたリーダーシップ系トレーニング、日系企業を中心にした社内プロジェクト推進のためのコンサルテーション、民産官学という多様なステークホルダーとともに進める地域創生事業におけるファシリテーションなどを実践中。
PBL講義では、テーマ出題者(テーマオーナー)からお題をいただきます。みなさんがどこまで踏み込んだ提言ができるのか、腕試しです。チームでの課題解決に挑みながら、自分自身のリーダーシップについて考える良い機会にしてください。ファシリテーター養成では、本質的な役割理解を踏まえた上でスキルを実践的に学びます。いずれも楽しみながら育ち合いましょう。
担当科目:プレゼンテーション
宍野 雅幸
一般財団法人大阪労働協会 人材開発部 部長
1982年生まれ。サービス業界を経て広告代理店に入社。マイナビやリクナビなどを扱う求人広告プランナーとして多数の企業の採用コンサルティングを行う。2011年から大阪労働協会に在籍し、高校生・大学生のキャリア教育、求職者支援や企業向け研修など様々な人材開発にかかる事業モデルの開発を行う。近年は行政向けのプロポーザル企画提案において、企画書作成とプレゼンテーションを中心的に担っている。
皆さん、こんにちは。私の講義では、リーダーとしてのプレゼンテーション力を高める方法をお伝えします。なぜプレゼン力がリーダーには不可欠なのかを理解し、優れたプレゼンを行うための視点や準備方法について学びます。皆さんの成長をサポートし、実践的なスキルを身につけるための具体的な手法を提供します。意欲ある皆さんと共に学び、新たなリーダーシップの一歩を踏み出しましょう。お会いできるのを楽しみにしています。
担当科目:データ分析と活用入門
林 邦好
京都女子大学 データサイエンス学部 准教授
北海道大学にて情報科学の博士号を取得後、岡山大学、科学技術振興機構、聖路加国際大学を経て、本学では本学 データサイエンス学部 准教授 データサイエンスや臨床医療と関わる研究及び教育に従事。
「デジタルスキル標準」(経済産業省)では、DXを推進するためには5つの人材(データサイエンティスト、ソフトウェアエンジニア、サイバーセキュリティ、ビジネスアーキテクト、デザイナー)が必要であると示されています。本学では、これらの人材育成に関わる教育および研究を行っています。STEM分野をリードする女性データサイエンティスト育成に関わる本学のプログラムの一端を通じて、リーダーとして素質をぜひ磨いていただければと思っています。
担当科目:経営理念からサステナビリティを考える
笹脇 厚
オムロンソーシヤルソリューションズ株式会
執行役員常務 エネルギーソリューション事業本部長
1992年オムロン株式会社に入社。
ファクトリーオートメーションのセンシング技術営業として
主に半導体製造装置の品質課題解決に貢献。
2004年から経営企画室にてM&A業務に従事。10社のM&Aに関わる。2010年から環境・エネルギーの専門家として
社内事業部立ち上げ、2023年から事業本部長。
企業理念とは企業の存在意義とあり方を明文化したものです。
企業も社会の一員であるからにはサステナビリティは企業理念には欠かせません。
サステナビリティというと少し難しく感じるかも知れませんが、いま世界がどんな状態
なのか?日本はどんな状態なのか?このままの世界が続くと地球環境はどうなるのか?
そして日本、日本企業の果たすべき役割は?
原子力発電、火力発電、太陽光発電、風力発電はどうすればいいのか?
身近にある問題やネットニュースなど分かりやすい事例からサステナビリティについて
みなさんと一緒に考える機会にしていければと思っております。
担当科目:DEI
森 麻里子
京セラ株式会社
コーポレート総務人事本部ダイバーシティ推進室DEI推進課責任者
大学卒業後、専門学校の講師を経て、京セラ株式会社に中途入社。事業部門にて輸入商品仕入れや販売促進企画に20年以上携わる中で、京セラ初となるインド工場設立時の立上げを経験。40代後半になり、モノを扱う仕事から、再びヒトにフォーカスした仕事を求めて2019年に新設のダイバーシティ推進室に異動。現在は全社のDEI推進に関する施策立案と運営に奮闘中です。
「ダイバーシティ(多様性)」という言葉は広く知られるようになりましたが、企業がなぜDEIを推進するのか、その背景まで理解している方は多くないかもしれません。本講義では、企業がDEIを単なる社会的責任ではなく、持続的な成長や競争力強化のための経営戦略として重視している背景をお伝えします。多様な人材が活躍できる環境づくりの意義を学び、皆さん自身のキャリアとも関連づけて考える機会としたいと考えています。