通学を主体とするコースが、定員割れとなったのは、コロナ禍による通学への抵抗感、子育て世代では、学校の休校による子どもへの家庭での対応が必要になるなどの影響が考えられる。学びやすさを考慮した授業形態の見直しは、今後の課題といえる。 一方、eラーニングと土曜日のみの通学を主体とするコースでは、定員を上回る志願者があり、応募書類と面接による選考を実施した。(ITに特化したキャリアアップコースでは、受講に必要なPCスキルチェックも行った。)
40代を中心に、20代~60代まで幅広い年代が受講。
京都市以外からも、半数以上が通学。
2021年度は、平日通学コースに加えて、厚生労働省委託事業として、eラーニングコース、文部科学省委託事業として土曜通学コースの3コースを開設。
有用度は100%と高い評価を得た。
・ 授業を通して自分と向き合い考えることができ た。同期や講師の先生を含め、いろんな考え方 や経歴を持つ方と会うことができた。
・ 大学で学びなおせたことが楽しかった。勉強のた めに大学の施設を使用できたことがありがたかった。
・ 様々なキャリアを持った受講生と出会い、交流し、今までの自分の経験を見つめ直せた。
・自分の長所、短所をはっきりと意識し、短所を どのように補うのかを言葉にできるようになったのは、大きな成長だと思っている。
・ 自分の人生を前向きに考えることができ、今後 明るい気持ちでキャリアチェンジができそうだ。
・ 短時間だったが、大学という安心な場所で集中 して受講できたことでより深い学びができた。
・現在の社会情勢や女性として働くことの意味、社会人としての自分のあり方について今後のキャリアプランを考えるよい機会だった。
・様々な年代の方と皆で前を向いて日々学び頑張るからこそ、より学びが深まった。社会人になって改めて学び直すことは自己成長につながる。
・再就職を目指す人のみならず、広く学び直したいものにとって良い機会だった。
・時間をやりくりする練習もでき、仕事を始める環境を整えられた。
・新しい自分に出会えたので、また新たな挑戦をしてみたい。
・義務感で学んだ20代の学生生活と比べて、目的があって身銭をきって始めた学生生活は有意義なものだった。
・仕事をすることを前向きに考えられるようになったので、一歩踏み出してみようと思う。
学びなおしは、人生を見直す機会に
・自分自身がこれからのライフプランを立ち止まって見直す良い機会になった。 まさにリボーン(生まれ変わり)が出来た半年間だった。
・子供が小さいうちは家庭にいて当たり前という感覚がどこかにあったが、再度社会に目を向けて一歩を踏み出そうという決心ができた。 PCや経理などの専門知識を得て、スキルアップすることで、再度、社会に出る自信が持てた。
共に学び切磋琢磨できる仲間に出会えたのはこれからの大きな財産
・様々なキャリア、様々な仲間に出会ったことが何よりの財産になった。仲間がいたので、レポートや課題提出の際は、教え合い、励まし合ったから最後まで頑張れたのだと思う。
・自主勉強会を開いたり、クリスマス会を催したりと学生時代に戻ったような楽しい半年間を過ごせた。これまでのキャリア、生き方を仲間から聞くことが大きな刺激となり、自分も再チャレンジする意欲がわいた。
子育て世代に嬉しい保育サービスがあったから、一歩が踏み出せた
・子供を預けることに、どことなく罪悪感、うしろめたさを持っていたが、学内にある保育サービスを利用できるので、安心して講座に集中できそうだと思い切って預けてみて良かった。母子分離出来、子供も成長した。
・子供を預けることには反対していた家族の理解を得られる機会となった。子供は預けても大丈夫という認識を家族で共有できた。
家族との会話が増えて、関係が良好になった・家庭で子育てのみに専念していた自分に不満や自分自身の将来への不安があったことを認識できた。リカレント教育課程を受講することで、会話の幅が広がり、夫とのコミュニケーションが楽しくなった。
・私が勉強している姿を見て、小学生の子供が自身もよく机に向かい、自ら勉強するようになった。私が外に出て、頑張っていると感じるのか、家族が家事を手伝ってくれるようになり、私の愚痴や不満はグッと減った気がする。